Kent Ishizaki | 石崎 健人
Managing Director
慶應義塾大学卒業後、外資系コンサルティング・ファーム等を経て現職。
Weiden Hausの消費財・ラグジュアリー・テクノロジーのリーダーシップ。マーケティング、マーケティング・コミュニケーション、ブランディング領域を中心に、生活者への鋭い観察眼と洞察力によるインサイト提供を得意とする。
Weiden Hausは、1人の生活者こそがイノベーションを起こす世界観を信じています。
今日の企業の時価総額ランキングでは、スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグなど、唯一無二のイノベーターによって築かれた企業がトップを独占しています。(一方で、日本の大企業はテック・ジャイアントにイノベーションで後れを取っているように思われ、2015年頃からようやくデジタル技術を活用した企業の全社改革(DX・CX)の必要性が叫ばれ始めた、という状況です。)
では、イノベーションとは優れた起業家精神を持つ者によって独占されたものなのでしょうか。
私たちは否、イノベーションになり得るアイデアは生活者1人1人の頭の中にあると考えます。Weiden Hausのミッションは、そのイノベーションの卵を彼らの頭の中から取り出し、イノベーションを渇望するクライアントへデリバリーする(届ける)ことだと考えています。
イノベーションの卵をこの世に生み落とすためにはどのようにアプローチすべきなのでしょうか。
定量調査で多くのサンプルを集めても、一見奇抜に見えるかのような彼らの心・そのアイデアを聞くことはできません。また、単に定性調査を行っても、ランダムに抽出した生活者がそのようなアイデアを持っているとも限りません。私たちは、昨今の一大トレンドであるデータ・ドリブン分析の手法よりも、定性調査と機縁法によるリクルーティングを組み合わせた調査手法に価値を見出しています。これは、デプス・インタビューなどの定性調査のプロセスでは「何を・誰から・誰に聞くか」が肝要であり、私たちは「誰に聞くか」を最重要視していることを意味しています。
イノベーティブなアイデアを持つ人をどうやって見つけるのでしょうか。
私たちはオフライン・オンラインを縦横無尽に行き来する生活者の群衆の中をかき分け、特異な人々、エクストリーマーを集めるための方法論を有しています。あるときはSNSにてギークが集まるコミュニティを発掘し、あるときは私たち自らがコミュニティ・イベントを主催し、エクストリーマーを動員します。あるいは友人が一目おく知人を紹介してもらい、あるときは街中で声がけも行います。このような努力を惜しまず、手間暇をかけて集めた対象者への傾聴(Listening)からは、私たちが体験したこともない、想像したこともない斬新なアイデア、インサイトが見つかります。
イノベーティブなアイデアを持つ人とはどのような人なのでしょうか。
彼ら・彼女らには何点か特徴があります。記憶力が高く、言語化能力が高く、偏愛している事柄・活動がある、ということです。感受性が高く、過去の記憶から、将来の理想、現状の悩みまでを赤裸々に、そして色彩豊かに語ってくれます。国内ではビジネスコンサルティング、広告代理店、デザインコンサルティング、スタートアップ産業がこういった人々の受け皿になっています。これらの産業にはすでに知られた通り、豊かなナレッジやアイデアの畑が存在しています。通常はリサーチの対象外となる層ですがーもし、あなたがイノベーションを渇望する優れたマーケターであればー私たちは積極的にこのコミュニティにもアクセスし、あなたのイノベーション活動を支援します。